博士課程退学からの就職について
ブログを始めたばっかりなので、自己紹介もかねて私自身のことを書きたいと思います。
私は一度は筑波大学の博士課程に進学したのですが、研究の方向性の違い等もあり、2年後、2016年4月に退学して一般企業に就職しました。
就職活動についてはその年の景気も影響するため、状況が異なる点もあるかもしれませんが、同じように博士を続けるか、就活するか迷っている方もいると思うので何か参考になればと記事にします。
私の場合は2015年1月ごろには退学しようと決めて就職活動を開始しました。
その後2015年5月に内々定をいただき、2016年4月に新卒扱いで企業に就職いたしました。
まずは中途退学して就職できるのか不安だったために、まずリクナビ、マイナビ、大学が主催するセミナー等には積極的に参加しました。
どうしても大勢のセミナーだと新卒向けの就職活動情報が中心だったので、個別相談できる機会があったら積極的に参加しました。
大学の就職センター等があったら、退学するから・・と躊躇せず積極的に利用してください。
そこで話を聞くと、修士卒業して数年ならば、ほかの修士卒業予定の方と同じように、新卒扱いで就活できますよとのことのアドバイスでした。
そのほかに、入社後数年で転職される第二新卒扱いで就活する、という選択肢もありましたが、職歴がある方と同じ土俵で勝負をしなくてはいけないのでより難しくなるとのことで、新卒扱いでの就職を目指しました。
*注意点としては、第二新卒扱いでは内定が出たらすぐに就職できますが、私の場合2015年5月内々定→2015年10月内定→2016年4月就職というように、内々定から就職するまでに時間があいてしまいます。
これをデメリットと思うかメリットと思うかは人それぞれかと思います。
私はこの期間は研究室で好きに研究したり(卒論も書かなくていいので・・)、
TA(Teaching Assistant)でためたお金でニューヨークに夏休みの間遊びに行ったり、本を読み漁ったりしていました。
2.就職活動中
就職活動をすると、募集条件のところに卒業後 XX 年以内は新卒として扱いますと明記されている企業が多いです。(3年前後が多かったです。)
もし書かれていなければ、人事の方に連絡して確認するのがいいかと思います。
続いてエントリーシートを書きますが、博士退学の理由については特記事項などの欄があればそこに書きましたが、ほとんどの企業は研究内容や学生時代頑張ったこと等のフォーマットが決まっているので、退学理由については書かなくてもいいこともありました。
ですが、無事面接まで行くとほぼ確実に "なぜ途中でやめるの"ということは聞かれるので、これは前もって何か答えを準備しておきましょう。
私の場合は
"基礎研究が中心の研究室だったので、製品に利用されたり、実用化されるかわからず悩んでいました。そこで新製品の立ち上げなど、世の中に成果を形として反映できる仕事がしたいと思ったためです"
などと言っていました。。。。
3.博士中退だと就活に不利なのか?
実際のことは人事の人に"博士中退だから落としたんですか?"と聞かないとわからいですが、いざ就職活動してみると特に周りと変わらない扱いかなという印象でした。
実際エントリーシートを送ったのが20社ほどで、無事に内定もいただき就職することができました。一部上場企業からも内定いただけました。
まとめ
1.中途退学でも就職するという選択肢もあります。
2.退学の理由はあらかじめテンプレートで準備しておく。
3.落ちたからといって博士中退だから落ちたんだと思わない。